住宅ローンを固定金利で借りようか迷っています。今後どうなりますか?

未来のことは、神のみぞ知る、です

金利が今後どうなるか?ということを知りたいお気持ちは、すごく良く分かります。

低金利が続くなら変動が有利だし、金利が上がるなら、低い今の内に固定にしておきたい。

迷われるお気持ち、すごく共感しますが、未来の金利がどうなるかは、分からない、というのが、私なりの正直な答えです。

ただ、2024年1月時点では、これ以上金利が下がる見込は低いので、今後どこかのタイミングで上がるのでは?という想いは持っています。

変動金利と固定金利はどっちが良い?

変動金利

固定金利に比べて金利は低い。
ただ、金利が上がると返済金額が増えるので、未来の不確定要素が多い。

固定金利

変動金利に比べて金利は高い。
ただ、今後の金利変動の心配は不要なので、支払金額が借りる時点で確定する。

どちらも一長一短あるので、一概にどちらが良いと言い切れません。

住宅ローンは35年という長期間で借りることが多く、その間に、どんな事態が起こるかなど、分からないからこそ、変動か固定かで迷うのだと思います。
2024年1月の時点を見ると、変動金利を選んでいる方が7~8割くらいと多いです。
その理由は、毎月の返済金額が固定金利よりも低いことが考えられます。

例えば、住宅ローンを35年、4,000万円借りる場合。

変動金利で0.5%であれば、毎月の返済金額は103,834円。
固定金利で2%であれば、毎月の返済金額は132,505円。

毎月おおよそ3万円弱、支払う金額に差が生まれます。

頭金の有無やどこの金融機関で借りるかによっても変わりますが、低金利の今であれば、この約3万円弱の差は、家計に与える負担という点でもインパクトがあり、変動金利が選ばれているように私は感じています。

あなたが安心できる選択を!

目先を見ると、変動金利の方が、返済金額も低いし、助かる、というお気持ちはよく分かります。
ただ、もし私だったら、固定金利を選びます。

今の返済金額は高いかもしれませんが、今後の金利の変動などを気にかけることなく、安心して過ごせると感じるからです。

とは言え、変動より高い返済金額で借り続けず、折を見て返済額軽減型という毎月の支払額を減らすタイプの繰上返済をします。
そうすることで、負担を少しずつ軽くできるからです。

返済額軽減型とは
返済期間は変更せず、繰り上げ返済した金額を毎月の元金部分の返済に充てることで、毎月の利息も軽減され月々の返済額を減らす方法です。

変動金利で借りる方にとっても、繰上返済は効果があります。
仮に金利が上がっても、返済額軽減型の繰上返済をすることで、毎月の返済金額を同額に維持することも可能だからです。

このように、最初に固定させておいて、後から繰上返済で負担を軽くしていく。
金利変動があるという不確実さはありつつも、今の返済額が少なく、金利上昇に備えて繰上返済もできるように備える。

どちらのスタンスが正解ということはありません。

あなたにとって、どちらを選ぶ方がより安心して日々を過ごせるか、というお気持ちの部分に焦点をあてて 固定金利にするかどうか、考えてみるのが良いのではないでしょうか?

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斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る

某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける

百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。

また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。

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