何のために投資するのか?
新NISAのスタートを機に、投資を始める方が増えていると感じます。
メディアでの報道。書籍や新聞を見て。インフレに備えたい。など、きっかけはそれぞれだと思います。
最初に私がお伝えしたいことは、「何のために投資をしたいと考えたのか?」ということです。
初心者でも投資、資産運用を始めることは踏ん切りさえつけば可能です。
ただ、闇雲に「お金を殖やしたい!」という想いからだけだと、儲けたいみたいな想いが強く、損したり失敗しかねない、と思うから目的が大切なのです。
いつまでやるかを考える
投資、資産運用でよく言われることは、「長期・分散・積立」が王道だということ。
つまり、若い方の方が、長期の時間があることで複利の力も活用して有利だと言われています。
とは言え、あなたのような50代の方が、始めるのに遅いということは一切ありません。
人生の中で、一番若いのは「今」だからです。遅くなったスタートを嘆いても過去には戻れません。
これから先のことを考えて、最初の目標として、「何歳まで運用して、どのくらいの資産を形成したいのか?」を考えることが大切です。
もし、あなたが55歳だったとしても、70歳を目標にすれば15年も運用できる期間があります。
例えば、毎月5万円をつみたてて、年利3%で15年間運用できたとすれば、15年間の元本900万円は、70歳の時、約1,120万円に殖やすことができます。
このいつまでやりたいか、という視点は、何のために投資をするのかと同じくらい、大切なことです。
失敗しにくい商品を選ぶ
投資、資産運用の目的と期間を考えたら、次に行うのは、その実現のために、どんな商品を選ぶかです。
今まで投資経験が少ない初心者の方であれば、つみたて投資枠を利用して、投資信託をコツコツと積立投資していくことが、失敗しにくい秘訣だと私は考えています。
つみたて投資枠で選べる商品は、金融庁が長期投資に向くと厳選した、約250の投資信託が対象となっています。
そのため、その中から商品を選んで投じることを継続すれば、大失敗にはなりにくいと思います。
ただ、その中でも、株式がメインの商品、債券も含まれている商品、収益率や信託報酬と言われるコストが異なるなど違いは存在します。
未来のことは分からないので、過去の実績を見るしかありませんが、あなたの目標に近づくために、
- 求めたいリターンの実績をあげている商品
- 投資対象として、あなたが選びたいと思う商品(国内だけか世界全体かなど)
それらを意識して、あなたが選んでも良いと思える商品を見つけたら、浮気することなく、続けたいと思う年齢まで、売却することなく、とにかく、つみたてをやめずに続けること。
これが何よりも注意するべき大切な点ではないかと私は考えています。
関連ラジオ:「NISA、どんな商品を選べば良いの?」
FPオフィスケセラセラ横浜
斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る
某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける。
百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。
また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用と不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。
【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー