現状を「見える化」してみる
共働きご夫婦の場合、お財布は別々、という場合があります。
相手がいくらくらい収入があるのか分からない・・・
相手がどのくらい資産を持っているのか分からない・・・
もし、あなたが家計管理が心配なのであれば、最初にするべきは、家計の現状を見据えることです。
お互いの収入や支出がどのくらいなのか?
特に、支出に関して、毎月どのくらいの生活費が2人でかかっているかの現状を、ご夫婦で共有することが大切です。
お子さまがお産まれになれば、今までとは違う出費が発生してきます。
その時に慌てないためにも、最初にお2人の現状を見据えて、支出の整理、共有をすることが大切だと私は考えています。
お子様にかかるお金は先手必勝!
お子さまが産まれてくる嬉しさはある一方で、教育費などがかかってくるというお金の面での不安感が少なからず湧かれていらっしゃるかもしれません。
ただ、お子様にかかるお金は、ある程度は先読みができるので、先手必勝で考えることができるのです。
どのような進路を選ぶことになるかは、もちろん分からない部分もありますが、幼少期は保育園か幼稚園に通う。
6歳で小学校入学、12歳で中学校入学、15歳で高校入学、18歳で大学入学のように、ある程度、大きな流れとして、 いつ、どのようなお金が必要になるかが、分かりやすい。
それが、お子様のお金を先読みしやすい理由です。
もしかしたら、想定していない進路をお子様が選ぶかもしれませんが、その時はその時。
最初は、多くの方が選ぶ可能性が高い進路の中で、公立と私立、どちらに通わせたいか、という違いは視野に入れながら、教育費や習い事などで、いくらくらいかかりそうかを先手で考えることが、大切になってきます。
ここで見えてきた支出を、最初にご夫婦で共有して見据えた家計に組み込んで考えることで、心配なお気持ちも、少しは和らいでくるのではないでしょうか?
どう備えるかを考える
とは言え、教育費など、お子様にかかる費用は、大きな金額となってくるので、備えることが必要です。
備えるという点で最初に思いつくのは、学資保険かもしれません。
悪い商品とは言いませんが、インフレ傾向にあり、金利が今後上がりそう、というタイミングであれば、加入時に利率を固定させてしまうことになるので、強くおススメはしにくいです。
インフレ傾向にある時に、教育費の備えとして効果を発揮するのは、NISA制度のつみたて投資枠を活用して、投資信託をつみたてることではないか、と私は考えています。
例えば、毎月3万円を年利3%で、大学入学予定の18歳まで運用できたとした場合、18年間で積み立てた元本648万円に対して、資産残高は約850万円に増えることが見込まれます。
途中で必要に応じて、一部売却して使うこともできますし、もし手をつけずに残った分があれば、そのまま運用を続けて、おふたりの老後に備えるという使い道にもできます。
共働きでお子様がお産まれになる時は、まずは支出の把握からスタートし、ある程度は見込みやすいお子様の教育費に対して、運用なども行いながら長期的な視点で備えること。
これが共働きでの家計管理の心配を安心に変えることにつながると私は考えています。
関連ラジオ:教育費の準備って、どうすれば良いの?
FPオフィスケセラセラ横浜
斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る
某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける。
百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。
また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用と不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。
【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント