失敗したくないから貯金は「現金」が一番安全だと思います。老後資金に本当に投資は必要なのでしょうか?

現金は「元本保証」にすぎない

「現金」が一番安全だと思っている。そのお気持ちは良く分かります。現金は、いつでも自由に使える安心感があるからです。
ただ、最初にお伝えしたいのは、現金は「元本保証にすぎない」ということ。

その意味するところは、例えば、1,000円は、1,000円のまま変わらない、ということ。世の中がインフレになり、例えば、1パック200円の卵が300円に値上がりしたとします。1,000円手元にある時、1パックが200円であれば5パック買えますが、300円の時は3パックしか買えなくなる。

このインフレに対して弱い、という点が現金の安心できない弱点でもあるのです。

投資はギャンブルですか?

最近は、貯蓄から投資へ、ということを国も言っています。
一方で、金融教育は、学校などで触れる機会が少なかった方が多いと思います。

そうなると、お金に対しての考え方のベースは、ご両親など、あなたの身近な存在から聞いた話や行動をベースに考えることが多くなりがちです。

よく聞く話としては、「しっかり働いて、コツコツ貯蓄するのが良い」「投資はギャンブルのようで怖いモノ」と聞いて育った方が多いということ。

本当に、投資はギャンブルで怖いものなのでしょうか?たしかに、投資は元本保証ではありません。

値動きがあるので、状況によっては買った値段より下がることも上がることもあります。ただ、大切にして欲しい考え方としては、投資の値動きだけに着目しない、ということです。

値動きで儲かった損した、という視点だけで投資を考えているからギャンブル的で怖いという発想になってしまうのです。

増やすよりも目減りさせないスタンスが大切

老後資金準備として、元本保証の現金も一定額保有しておくことは大切です。

ただ、お伝えしてきたように、現金の弱点はインフレです。そして、インフレに強いのが株式や不動産のような資産です。

お気持ち次第では、どうしても投資は嫌だという方もいらっしゃると思うので、精神的な無理をしてまで、必要だとは思いません。

しかし、現金だけだと、買いたいモノを買ったり、受けたいサービスを受けられなくなる可能性が、インフレによって起こり得ます。

それを回避するためにも、一定額は、インフレに強い株式や不動産などにお金の置き場を変える。

そして、「お金の目減りを防ぐ」「お金の交換価値を維持する」ということを目的に、投資にも目を向ける視点も大切ではないかと私は考えています。
その意味で、投資は、ギャンブル的にお金を増やすために行うことではなく、お金の価値を目減りさせないために行う。

そんなスタンスで、取り組んでみると肩ひじ張らずに行えるのではないか、と私は考えています。

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斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る

某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける

百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。

また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。

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