新NISAがスタートして3年目。
NISA口座を開設し、「貯蓄から投資へ」という流れを実感している方も増えてきたのではないでしょうか。
一方で、実際に運用を始めてみると、
- 途中で引き出してもいいの?
- いつ売るのが正解?
- 売り時を逃したらどうしよう…
といった「出口」に関する不安を感じる方も少なくありません。

この記事では、NISAでつみたて投資をしている方向けに、途中売却の考え方と理想の売却タイミングについて、FPの視点で分かりやすく解説します。
結論|NISAは途中で引き出せる?売り時はいつ?
まず結論からお伝えします。
- NISAは途中でいつでも売却・引き出し可能
- 理想の売却時は「あなたが使いたいと思ったとき」
価格が上がった・下がったといった相場の状況よりも、「何のために使うお金か」を基準に考えることが大切です。
NISAは途中で引き出しても問題ない?
新NISAでは、つみたて投資枠・成長投資枠ともに、売却すればいつでも現金化できます。
また、売却した分の非課税枠は、翌年以降に再利用できる仕組みになっています。
そのため、「一度売ったらもう使えない」「途中で引き出すと損になる」といった心配はありません。
「今は売り時です」は信じなくていい理由
ときどき、「今は相場が上がっているから売り時です」という言葉を耳にすることがあります。
ですが、相場の先を正確に予測できる人はいません。
もし本当に分かるなら、誰も苦労しませんよね。
それよりも大切なのは、
- 今売って、使い道はあるか?
- 現金にして安心できるか?
- まだ持ち続けたい気持ちはないか?

といった、あなた自身の気持ちです。
NISAを含む資産運用は、「誰かの正解」ではなく、「あなたの人生のため」に行うもの。
だからこそ、自分が使いたいと思ったときが売り時だと考えています。
NISAの理想的な売却タイミング|3つの具体例
NISAは、短期売買よりも中長期で使うお金の準備に向いています。
ここでは、代表的な3つのケースをご紹介します。
① マイホーム購入の頭金として使う
例えば、10年後に1,000万円の頭金を用意したい場合。
- 預貯金のみ:毎月 約83,000円
- NISAで年利3%運用:毎月 約72,000円
→毎月約11,000円、年間約14万円の差が生まれます。
「100%ローンも組めるけど、安心感を持って購入したい」
そんな方にとって、NISAは有効な選択肢になります。

② 教育費として使う
大学4年間の学費として500万円を準備するケース。
- 預貯金のみ(18年間):毎月 約23,000円
- NISAで年利3%運用:毎月 約18,000円
→毎月5,000円、年間約6万円の余裕が生まれます。
教育費は「時期が決まっている支出」だからこそ、売却タイミングを逆算しやすいのが特徴です。

③ 老後の生活費を補うために使う
NISAは一生涯使える制度です。
例えば65歳以降、「運用を続けながら、毎年一定額を引き出す」という使い方もできます。
仮に年利3%で運用しながら、引き出しを3%以内に抑えれば、資産を減らさずに生活費を補うことも可能です。
預貯金を取り崩すだけより、資産が減るスピードを抑えられる点がNISAの強みです。
NISAは「増やす」だけでなく「どう使うか」も大切
NISAというと、「お金を増やす」「資産を大きくする」といったイメージが先行しがちです。
ですが本当に大切なのは、増やしたお金を、いつ・何のために使うのかを考えること。
理想のライフスタイルが人それぞれ違うように、NISAの売却タイミングも、人それぞれで良いのです。
まとめ|NISAの売却は「人生のタイミング」で考える
- NISAは途中でいつでも引き出せる
- 売り時は相場ではなく「使いたいタイミング」
- 目的を決めることで、不安は減らせる
NISAを「増やす制度」で終わらせず、人生を豊かにするための仕組みとして使っていきましょう。
「自分の場合、いつ売るのがいいんだろう?」「NISAを続けながら、他の選択肢も考えたい」
そんな方は、マネークリニックで、あなたのライフプランに合わせた使い方を一緒に整理することもできます。
制度の説明だけでなく、「あなたの場合どうするか」を大切にしたご相談を承っています。
関連ラジオ:NISAでつみたてを始めてみたけれど、途中で引き出せるの?理想の売却時っていつですか?

FPオフィスケセラセラ横浜
斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る
某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける。
百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。
また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用と不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。
【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント
