子供が都内の大学に進学します。一人暮らし用にワンルームマンションを購入するのはアリでしょうか?

最初の検討は賃貸から

お子様が進学などで上京する時、初めての1人暮らしの場合であれば、心配やご不安な気持ちがあるからこそ、どんな住まいを選ぶかは大切だと思います。
1人暮らしで、できるだけ支出を抑えたい時、最初の選択肢で思い浮かぶのが、単身向けのワンルームマンションではないでしょうか?

都内のどこで探すかにもよりますが、お子様を安心して住まわせられるワンルームマンションを借りるとした場合、おおよそ6万円~8万円くらいの賃料になることが多いと感じます。

賃貸で借りる場合、上記賃料の中間をとって、月に7万円の賃料の部屋を選んだとすれば、大学に4年間通う場合、7万円×12ヵ月×4年=336万円の支出となります。
賃貸なので、何も残るものはなく、生命保険で言えば、掛け捨て、というイメージです。

購入した場合は、どうなるの?

では、家賃7万円相当の部屋を購入して、お子様に住んでもらう場合は、どうなるでしょうか?

これも、場所や築年数による違いはありますが、都内の場合、おおよそ1,200万円から1,800万円くらいの価格帯になるケースが多いと感じます。
購入する場合は、ワンルームマンションの管理費・修繕積立金を払うことになります。

管理費・修繕積立金の合計が12,000円だとした場合、7万円の賃料と同じ支出にするならば、ローンを組む場合、毎月の返済金額は58,000円に抑える必要が出てきます。

では、毎月の返済金額を58,000円にしたい時、例えば、金利2%、借入年数を30年とした場合に、いくらまで借りることができるでしょうか?
答えは、約1,570万円です。

ローンを借りて購入できるかどうかは、個人差があるので、必ずしも全員が借りられる訳ではありませんが、この例で言えば、おおよそ1,600万円くらいまでの部屋であれば、多額の初期費用を用意せずとも、親御さんの所有する部屋で、お子様は生活を送ることができるようになります。

所有しているので、賃貸と異なり、毎月7万円の支払いは、掛け捨てにはならず、ワンルームマンションの1部屋という資産を手に入れることにもなります。

最初に1,570万円を借りて購入した場合、4年後には、残債が約1,410万円に減ることになります。
もし4年後に、購入時と同額の1,600万円で売れたとしたら、残債の1,410万円との差額190万円が手元に残ることになります。

そう考えると、4年合計で、336万円払いますが、190万円戻ってくるので、 4年間で実質負担した金額は、 336万円-190万円=146万円となり、 1カ月にすると約3万円の支出でお子様の住まいを用意できた、とも考えられます。

手放さずに、他の方に貸して、副収入を得る手段にも!

賃貸と購入、4年間でほぼ同額を払うとした場合に、購入の方が、売却して手元にお金が残ることを考えると、その分、実質的な負担は抑えられることになります。
また、購入した場合は、卒業後、お子様が他の場所で暮らし始めた場合、その部屋を他の方に貸すこともできます。

大家さんとして、副収入を得られる道をスタートすることも可能だということです。
実際に、上京したお子様のためにワンルームマンションを購入し、卒業後は、賃貸に出すことで、大家になったという方もいます。

もし、賃貸で払う掛け捨ての家賃がもったいない、と感じるようであれば、お子様の上京、進学を機に、ワンルームマンションを購入するのはアリではないか、と私は考えています。

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斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る

某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける

百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。

また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。

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