30代後半の子なし夫婦(DINKS)。それぞれ自由にお金を管理していますが、老後に向けてこれから何をしておけばいいですか?

人生には3つの坂がある

「上り坂」「下り坂」そして「まさか!」

ご夫婦生活でも、この3つの坂に直面することがあると思います。
お子様がいらっしゃらず、お互いが自由にお金を管理して過ごせているのは、上り坂の時は、良いと思います。

ただ、失業するなど「まさか」という思いもよらない状況が、いつ訪れるかは分かりません。

遺言を書いて備える

そんな「まさか」に備えて、あなたが行っておいた方が良いことの1つ「遺言を書く」ことが考えられます。

30代後半で、まだまだ先のことと思うかもしれませんが、いつ訪れるか分からない「まさか」
あなたが、万が一亡くなってしまうと、お子様がいない場合、予期せぬことが起きかねません。

お子様がいない場合、相続人は、配偶者とあなたのご両親、ご両親が亡くなっている場合は、配偶者とあなたのご兄弟が相続人になります。

遺言があれば、その遺志を踏まえて、あなたの資産を配偶者が受け継ぎやすくなります。

特に、相続人が配偶者とあなたのご兄弟の場合、遺言があれば、配偶者に、あなたのすべての財産を遺して差し上げることも可能です。
遺言がない場合、遺産分割などを巡ったいざこざが、配偶者とあなたの兄弟の間に起こりかねません。

それがきっかけで不仲になるケースもあり得ます。
そんな想いを配偶者にさせないためにも、遺言を準備しておくことが、まさか、への備えになるのです。

自分達を守るためにも資産運用を!

おふたりが老後を迎えた時の「まさか」に備えて、今から準備をしておくことも大切です。特にお子様がいらっしゃらない場合、身内で頼れる存在がいないケースが多いです。
そうなると、配偶者が、例えば、「介護が必要になった場合」「長期の入院が必要になった場合」などの「まさか」の時、あなたひとりでいろいろな対応をすることが難しいかもしれません。

そんな時、公的サービスや民間事業者のサービスなどを利用しながら乗り切る必要が生じてきます。
その時に必要なもの。それは「お金」です。

お金があることで、外部のサービスをうまく活用しながら、あなた自身のストレスを和らげながら過ごせることにもつながります。

そんな将来の「まさか」に備えて、今の内からお互いに自由にお金を管理するだけでなく、「ふたりの将来に備えるお金」という共通のお財布を用意しておくことが大切だと私は考えています。

お互いに、毎月一定額ずつ出し合って、今後の「まさか」に備えた貯えを用意しておく。何かあったら、そのお財布から使うように準備するというイメージでしょうか。
また、その準備は、長期になることも予想されるので、預貯金だけに置いておかず、資産運用を通じた、長期投資に一定額を回すのも良いと思います。

インフレに負けずに、将来に備えることにもつながるからです。

また一緒に資産運用のことを考えることで、ご夫婦の絆も深まると思います。

「まさか」に備えるために、というマイナスなお話をしてきましたが、
資産運用で増えたお金は、自分達の趣味や楽しみを満喫するためにも使うことができます。

そんな前向きな「夢」や「希望」も考えながら、共通のお財布の中で、資産運用をしながら、将来に備えることが大切ではないか、と私は考えています。

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斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る

某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける

百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。

また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。

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