不動産投資を始めたいのですが、「高値掴み」が怖いです。どうやって割安な物件を見分けるのですか?

いつが「高値」かは神のみぞ知る、です

高値掴みというと、株式など金融資産の投資で良く耳にする言葉なので、証券投資をご経験された後、不動産投資にもご興味を持たれたのかな、と感じます。

「安く買って高く売る」は、商売における原理原則のような部分なので、高値掴みで不動産物件を購入したくないというお気持ちは、すごくよく分かります。

ただ、私自身、2007年から不動産投資を行っていますが、いつが高値か、今後上がるのか下がるのかなどは、まったく分からない、というのが嘘偽らざる本音です。

10年前も、価格が上がってきた、と言われたりしていましたが、
2025年9月の今と比べれば、全体的に抑えられた価格だったと感じます。

2020年の東京オリンピックに向けて不動産価格は上がる、と言われていた時期もありましたが、
オリンピックを過ぎた後の今に至っても、東京などの都市部の物件価格に関しては、場所にもよりますが、上昇傾向にあると感じます。

つまり、いつが「高値」に当たるのかは、過去と比較することで初めて分かるもので、未来も含めた時間軸で見たときに、
今の価格が高いのかどうか見定めることは、誰にもできない話だと私は考えています。

株式市場が、今後上がるか下がるかを当てられる人などいない、という点にも通じる話だと思うので、
高値掴みが怖い理由は何か?という点を、1度考えてみると良いのかもしれません。

不動産投資の目的は何ですか?

前項で高値掴みが怖い理由を考えてみると良いのではないかという点に触れましたが、それを考える上で、意識して頂きたい点としては、
不動産投資を始めたいと思った、そもそもの目的な何か?という原点に立ち返って考えて頂きたい、ということです。

あなたが不動産投資で得たいものは何ですか?

物件を安く買って高く売り、利益を得るのが目的でしょうか? 物件を長期に保有して、賃料収入を得続けるのが目的でしょうか?

これは株式投資などの用語で言うと、

物件を安く買って高く売り、利益を得るのが目的なのは「キャピタルゲイン」
物件を長期に保有して、賃料収入を得続けるのが目的なのは「インカムゲイン」にあたります。

もし、あなたの不動産投資の目的が「キャピタルゲイン狙い」なのであれば、価格には敏感になる必要は生じてきます。

つまり、キャピタルゲイン狙いで、「価格」に意識が向いているから、「高値掴み」が怖いという意識になるのではないでしょうか?

私の個人的見解をお伝えすれば、もしあなたが高値掴みを気にするような、キャピタルゲイン狙いを目的にしたいのであれば、不動産投資は不向きで、おすすめしません。

キャピタルゲイン狙いなのであれば、不動産投資のようにコストもかかる運用方法には手を出さず、株式などの金融商品の投資の方が、良いのではないか、と感じます。

不動産投資は、長期投資を前提にすることが失敗しにくい秘訣だと私は考えています。インカムゲインに相当する、家賃収入を長く得続けながら、返済もして、コツコツと資産形成されたい方に向いている資産運用方法だと感じるからです。

高値掴みが怖い、の気持ちの根本にある、あなたの不動産投資の目的
今一度、考えてみることをおすすめ致します。

割安な物件と感じるかどうかは、あなた次第です

不動産投資において、検討する物件が割安かどうかは、株式市場のような客観的に見て分かる市場が、良くも悪くも存在しないので、あなた自身がどう感じるか次第ではないか、と私は考えています。

例をあげると、同じAマンションであっても、501号室の所有者さんが、少しでも高く売れることを期待していれば、強気な価格を提示してきます。一方、401号室の所有者さんが、少しでも早く現金を手にしたいなら、価格は下げてでも、早く手放したいと考えた上での 価格設定をするかもしれません。

ここが、不動産投資の面白さでも難しさでもあるのですが、物件ごとに、売主様のお気持ちや考え、
ご事情なども異なるので、同じような物件であっても、その時々に応じて異なる価格で売却物件が出てきます。

だからこそ、単純に価格だけを見て判断するのではなく、売りたい方の背景にあるものを想像したり、
聞き取りしたりするような経験を重ねることで、過去の事例と比べて、割安だ、と感じる可能性はありえますが、
不動産に精通したプロでなければ、割安かどうかの判断をするのはなかなか難しいのではないか、と私は感じています。

そもそもの目的が、インカムゲイン狙いなのであれば、物件価格よりも、家賃収入が途切れにくい立地にある物件かどうかを見極めて選ぶ視点、物件の管理状態が良いかどうかを確認する視点の方が、大切ではないでしょうか?

その点で、立地や管理状態などを踏まえて、あなたが感じる想いが、その物件が、長い目で見たときに割高か割安か感じる分かれ目ではないかと私は考えています。

まとめ

不動産投資を、長期投資の1つとして選びたいと思っているのであれば、物件価格だけに着目せず、
なぜやりたいと思ったかの最初のあなたの目的に立ち返り、現地見学などを通じて、あなたにとって割高か割安か、という判断を下しながら、不動産投資に取り組んで頂くのが良いのではないか、と私は考えています。

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斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る

某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける

百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。

また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。

【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント 

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