住宅ローンの借り換えについて。第三者の意見を聞きたいので相談に乗ってもらえますか?

相談相手に独立FPはうってつけです

住宅ローンの借り換えを考えていらっしゃるとのこと。第三者の意見を聞きたいのであれば、ファイナンシャルプランナー(以下FP)は、相談相手としてうってつけだと感じます。

特に、不動産に強みを持っていて、企業に所属していない、独立系と言われるFPであれば、客観的に、あなたのご意向も踏まえた相談相手になってくれます。

銀行などの金融機関に所属するFPへ相談に行くことが悪いことだとは思いません。ただ、どうしても、できることなら、自分の銀行で住宅ローンを借り換えて欲しい、という意向があるFPと話すことになるので、相談の方向性が、借り換えに前向きになるような内容になる可能性が否めません。

その点、企業に属していない独立系のFPであれば、そのような意向が働く余地がないので、客観的な立場でアドバイスができる
これが、独立FPが相談相手にはうってつけ、とお伝えした意図になります。

住宅ローンの借り換えを考えているなら、不動産に強く企業に属さない独立系ファイナンシャルプランナー(FP)がおすすめです。金融機関の都合に左右されず、あなたの希望を踏まえて客観的にアドバイスしてくれます。

借り換えない方が良いケースも・・

前項で、企業に属さない、独立系FPに相談するのがうってつけ、とお伝えしたのは、住宅ローンの借り換えを検討していても、借り換えをしない方が良いケースというのもあるからです。

借り換えをした方が良いケースとして、一般論として良く言われるのは、
「金利が1%以上下がる」
「住宅ローンの残高が1,000万円以上ある」
「ローンの残りの年数が10年以上ある」

という3つに該当する場合です。

たしかに、これらに該当すれば、計算上は、毎月の返済額が下がり、その後のトータルの金利の負担を抑えられるケースは往々にしてあります。

ただ、この視点だけでは見落としていることがあります。それは、諸費用や保険という視点です。諸費用の主なものをあげると、登記費用や保証料があります。

また借り換えに伴って、それまで借りていた金融機関の住宅ローンを完済することになるので、
繰上げ完済の手数料を支払うことになる金融機関もあります。
借り換えを行う場合、新しく借りることになる金融機関からは、借り換えに伴ってかかる諸費用も含めて融資します、
というケースがあります。

もちろん、それができれば、あなたが自分のお財布から負担する支出はなく、借り換えを行うことができます。

ただ、諸費用分が上乗せされると、借り換え時の住宅ローンの残高から上乗せされた金額が借り換え後の返済のスタートになることを意味します。

金融機関やあなたのローンの残高によって異なるので一概には言えませんが、諸費用の合計は、数十万円、場合によっては百万円前後になるケースもあります。そうなると、「思ったほど、毎月の返済額が減ってない…」ということにもなりかねません。

また、団体信用生命保険が住宅ローンにはついているケースが多いですが、借り換えをする場合、再度、団体信用生命保険に入り直すことになります。

最初住宅ローンを借りた時には、健康上問題がなかったけれど、借り換え時の今は、何らかの症状があることで、団体信用生命保険に加入できないかもしれません。また、年齢が上がったことによって、保障の内容が悪くなるケースもあり得ます。

借り換えは、単純に金利が下がる、という点だけで考えるのではなく、諸費用や保険も踏まえて、総合的に判断して、借り換えることで、本当にメリットがあるのかどうか、を考えることが大切です。

住宅ローンの借り換えは、金利差だけでなく諸費用や団体信用生命保険の条件も含めて総合的に判断し、本当にメリットがあるかを見極めることが大切です。

完済に向けたライフプランを考える!

前項では、住宅ローンの借り換えを行うことで、効果が出るケース、出にくいケース、それぞれありえる点をお伝えしましたが、借り換えをするにせよ、しないにせよ、完済に向けてのライフプラン(資金計画)を考えることが必要です。

固定金利で借りているのであれば、返済額は一定なので、返済計画は立てやすいです。変動金利で借りている場合は、金利がいつあがるか分からないので、断定的な判断はできないですが、ある程度金利が上がることを前提にしながら、返済計画を考えることが必要だと私は考えています。

いずれの場合であっても、例えば、年金を受け取り始める65歳までには、住宅ローンは完済したい、というような目標を立て、その実現に向けた資金計画を考えることが大切です。

この資金計画があることで、例えば「●歳の時に●●万円繰上返済しよう」とか、「繰上げ返済の手数料がかからないのだから、毎月●万円、貯蓄する感覚で繰上返済していこう」など、具体的にあなたがやるべきことも見えてくるからです。

金利が上昇し始めている昨今、早目に借り換えを検討しようとする方もいますが、単純に金利の面だけから考えるのではなく、諸費用や完済に向けての資金計画なども含めて考えながら、本当に借り換えを行うのが良いかどうか、を考えてみることが大切です。

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斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る

某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける

百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。

また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。

【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント 

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