「長期・分散・積立」が資産形成の王道だと言われています。
2019年に金融審議会が出した報告書の中にも、その旨の記載があります。
(老後2,000万円問題が取り上げられる発端となった報告書です)
現実問題として、その指摘は間違いではないし、資産運用、資産形成を何から始めて良いか分からないという方には、この王道のやり方を私も提案していますし、私自身の資産形成の核も「長期・分散・積立」を活用できる投資信託を使って行っています。
では、ここで言われている「長期」とは、どのくらいが目安になるのでしょうか?

積立投資の「長期」とは、何年くらいを指しますか?
「長期」に明確な定義のようなものはありませんが、最低でも10年~15年、できれば20年~30年くらいの期間を活用して積立投資を行えるのが、「長期」投資ではないか、と私は考えています。
あるいは、5年以内に使う予定がなく、将来あるかもしれない支出に備えた準備を行うことを「長期」投資と呼んでも良いかもしれません。
いずれにしても、近い将来に使う必要がないお金を、時間を使って殖やし、将来に備えるために投資しているのであれば、広い意味で「長期」と言えるのではないか、と私は考えています。
なぜ長く続けるほど、積立投資は有利になるのですか?
長く続けるほど有利になる理由は、大きく分けて2つあると私は考えています。
- 投じたお金の元本が増えて、元手が大きくなること
- リスクと言われる「収益のブレ幅」を抑えられるようになること
投じたお金の元本が増えて、元手が大きくなること
「複利効果」とも言われるのですが、雪だるまにたとえてお伝えします。
雪だるまを作るとき、最初は小さな玉ですが、転がしていると、時間が経つにつれて、玉が大きくなるスピードが速くなります。
そして、大きくなるにつれて、芯にあたる玉が大きくなり、さらに大きくなるのに時間がかからなくなくなります。
これが、お金で言うところの「複利効果」です。
そのため、最初はお金の殖え方はゆっくりですが、時間が経つにつれて、芯にあたる部分のお金が殖えてくるので、雪だるまのように、殖えるスピードも速くなる、というイメージです。
しかも積立投資を行っている場合、追加で芯を大きくする努力もしているので、さらに芯に相当する部分を大きくすることができ、殖えるスピードが速まる。
これが1つめの理由です。
リスクと言われる「収益のブレ幅」を抑えられるようになること
例えば1年単位で見た時、値上がりする年もあれば、値下がりする年もあります。
上がる年か下がる年かを当てることなどは誰にもできないので、短期目線で考えると、収益のブレ幅は大きくなりがちです。
ところが、10年、20年などの長期で見た場合、上がった年、下がった年、どちらも含めて計算すると、その平均のリターンに少しずつ収斂されていきます。
収益のブレ幅が小さくなり、安定したリターンを得られるようになることを、過去の歴史は物語っています。
もちろん、未来のことは分からないので、今後もそうなる保証はありません。
ただ、歴史は繰り返す、と言われるように、資産運用でも上がり下がりを続けながら、長い目で見れば、右肩上がりになっている形として、過去の相場は作られています。
長期投資を行うことで、この右肩上がりの相場、平均的な収益のリターンを得やすくなる。
これが2つめの理由です。
40代・50代から始めても「長期投資」は間に合いますか?
年齢が何歳であっても、始めるのに遅すぎることはない、と私は考えています。
たしかに、20代、30代の方と比べれば、期間は短くなってしまうかもしれません。
とはいえ、人生100年時代と言われている昨今、例えば、70歳を目標に始めれば、50歳であっても20年、40歳であれば30年も時間があり、長期投資の恩恵を目一杯享受することができます。

非課税期間が一生涯とされた新NISAも活用しながら、40代、50代のスタートとなったことを決して後ろ向きに捉えず、これから未来に向けて何ができるのか?
このことを意識しながら、「長期・分散・積立投資」に取り組んで頂ければと思います。
残りの人生で一番若い日は「今日」です!
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FPオフィスケセラセラ横浜
斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る
某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける。
百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。
また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用と不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。
【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント
