アパート経営とマンション経営の違いとは?初心者が知るべきリスクと向き不向き

一棟アパートにするか?
区分マンションにするか?

不動産投資を始めたい、と思った時、最初に考えることの1つです。

私自身は、始めたい、と思い始めた2007年当時、自分の年収や勤続年数、資産背景などを勘案して、区分マンションを選ぶしか道がなかったこともあり、中古マンションの不動産投資を選びました。

ただ、私の性格も踏まえると、区分マンション投資が合っており、結果的には良い選択だったな、と感じながら、今でも続けております。

そんな私が、アパート経営とマンション経営の違いやリスク、向き不向きなどについて、お伝えしたいと思います。

「アパート経営に興味があるけれど不安」という方へ

弊事務所へ相談にお越しになられる方の中には、アパート経営を検討されている方もいらっしゃいます。

その相談内容は、「今、こういう提案を受けているのだけれど、このまま計画を進めても良いかどうか?」というセカンドオピニオン的な内容がほとんどです。

  • 新たに土地を取得してアパートを建てる方
  • ご両親から受け継いだ土地を活用するためにアパート経営を始めたいという方

など、ご事情はそれぞれですが、セカンドオピニオンを求めてくるということは、何かしらの不安を感じられているということです。

その不安を大別すると

  • 多額を借入れすることへの不安
  • 空室にならず、継続的に入居者さんがいてくれるかに対する不安

この2つを語られる方が多いです。

あなたは、どんな不安を抱えていらっしゃいますか?

アパート経営に限りませんが、不安な想いを抱えたまま、前に進めることは、オススメできません。

不安が和らぎ、前向きな気持ちで取り組める、と思えてから計画を進めて頂きたいと思います。

アパート経営とマンション経営、何が違う?

アパート経営とマンション経営の違いについて、最初にお伝えしたいと思います。

1番大きな違いとして私が考えること。

それは、「自分1人だけで物件を所有し、管理を行っていけるかどうか」です。

アパートの場合、4部屋、8部屋など、規模感の違いはありますが、基本的にあなた1人が土地と建物を所有することになります。

賃貸管理会社などをパートナーに選び、協力してもらうことも大切ですが、基本的には、あなた1人で経営判断をしていくことになるのが、アパート経営です。

一方のマンション経営の場合、あなた自身の裁量だけで判断ができるのは、所有している部屋の中だけになります。マンションの専有部分と言われる部分だけ、という意味合いです。

玄関扉やバルコニー含め、エントランスやエレベーターなど、専有部分以外は共用部分と呼ばれます。

共用部分は、マンションの各部屋を所有している方と、管理組合の運営を通じて、維持管理などについて判断をしていくことになります。

その点で、アパート経営と違い、あなた1人で経営判断できる裁量の余地が狭いのが、マンション経営だと私は捉えています。

この裁量が、すべてあなた自身にあるのか、部屋の中だけにしかないのか、という違いも、アパート経営、マンション経営の違いとして心得ておいてください。

アパート経営のメリット・デメリット

裁量の違いがある点について、前項で触れましたが、それも踏まえながら、ここではアパート経営のメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。

メリット

  • 土地、建物全部をあなたの資産として所有できる。
  • 建物全体の維持管理含めた経営判断を、自分の裁量ですべてできる。
  • 自分の想いを反映させたアパート経営を行うことができる自由さがある。

デメリット

  • 所有するのにかかるお金が高額になる。
  • 維持管理にかかる費用が、アパート全体に及ぶため高額になる。
  • 駅に近いなどの好立地に所有することが比較的難しい。

上記が、私が考える、アパート経営のメリット・デメリットです。

マンション経営のメリット・デメリット

次に、マンション経営のメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。

メリット

  • 駅に近いなど、好立地にある物件を所有できる。
  • アパートに比べると価格が抑えられているので、購入がしやすい。
  • 管理費・修繕積立金を毎月支払う代わりに、維持管理に伴って一時的に大きな支出をする可能性は下がり、費用負担が抑えられる。

デメリット

  • 自分で判断できる裁量は部屋の中だけに限られ、共用部分など、自分の思いだけで判断できない部分がある。
  • 土地も、敷地の一部を持ち分として所有はできるが、アパートのように土地そのものを所有できるわけではない。
  • 管理費修繕積立金を毎月支払うことで、毎月手元に残るお金はアパート経営よりは少なくなる

上記が、私が考える、マンション経営のメリット・デメリットです。

こんな人はアパート向き/マンション向き

アパート経営、マンション経営、それぞれのメリット・デメリットを前項まででお伝えしました。
あなただったら、どちらに魅力を感じますか?

これは、性格や考え方を踏まえた向き不向きになるので、どちらが正解という話ではありません。

ただ、目安として、私が考える、アパート経営向きの方、マンション経営向きの方をあげてみたいと思います。

アパート経営向きの方

  • 他者の意向に左右されず、すべて自分で判断して進めていきたい方。
  • 土地を資産として所有し、長く継続して活用したい方。
  • キャッシュフロー、毎月の手残りを手厚くしたい方。

マンション経営向きの方

  • 自分で抱え込まず、必要に応じて他者へアウトソースしても良いと思える方。
  • 買いやすく売りやすい、流動性を重視したい方。
  • 不動産の分散投資を意識して取り組みたい方。

初心者が失敗しやすいポイント3つ

不動産投資を始めたい、と考えた時、最初は、ネットに掲載されている物件情報を見ながら検討を始めることが多いと思います。
私自身も、実際そうでした。

ネットの情報だと、写真と文字情報だけですが、アパートにせよマンションにせよ、良さそうと感じる物件、今ひとつピンとこないと感じる物件など、いろいろな想いを抱くと思います。

物件情報をたくさん見ることは大切なので、趣味、楽しみも兼ねて、物件情報を検索し、見ることは、続けて頂きたいと思いますが、特にこれから始めたい初心者の方に向けて、失敗しやすいポイントを3つ、お伝えしたいと思います。

  • 高利回り物件=良い物件と判断してしまう。
  • 現地を見ずに、購入判断をしてしまう。
  • 不動産会社の担当者の話だけを信じて、自分で確認しない。

高利回り物件について

高利回り物件は、キャッシュフローも良くなるので、一見すると魅力的な物件に感じます。

ただ、その高い利回りが設定されている理由を確認しないと、後々、「こんなはずじゃなかった・・・」という想いに陥りかねません。

それを防ぐために考えたいこととして、

  • 今の入居者さんが退去した後でも、同じ家賃で貸せそうかどうか?
  • 立地を勘案して、今の入居者さんが退去した後、次の入居者さんがどのくらいの期間で決まりそうか?空室が長引くことはなさそうか?

あたりを、近隣の物件情報なども見ながら、考えてみることが大切です。

現地を見ないことについて

「入居者さんがいて、部屋の中を見られないのだから、現地を見に行ってもムダ」
そのように考える方もいらっしゃいます。

もちろん、その点も一理あると思いますが、私はあまりオススメしていません。

ネットなどの掲載情報だけでは分からないことが、現地に足を運ぶことで分かることもあるからです。

何より、住まいとしての雰囲気を、物件現地や周辺環境を見ながら実感することで、借主さんに選んでもらいやすいか、あなた自身でも住んでみたいと思えるか、などのイメージが湧き、その物件を購入してアパート経営、マンション経営を行っても良いかどうかの判断がしやすくなると私は考えています。

担当者の話だけを信頼するについて

先ほどの現地を見ることと同じで、話を鵜呑みにせず、あなた自身でも確認することが大切という意味合いです。
もちろん、信頼できる、あなたと相性が良いと感じる担当者と出会えたのであれば、そのご縁は大切にして頂きたいと思います。

信頼するのはもちろん良いですが、担当者も営業という役割を抱えています。
あなたに物件を販売することが目的にない、といえば嘘になります。

その点で、嘘をつくことはないにしても、良さを感じる話に促すようなバイアスが働くことがある点も否めないとは思います。

なので、信頼できる方からの話として受け止めながらも、あなた自身でも、その話が本当なのかどうか、という点を確認するように努めることが大切です。

上記の内容を意識しながら取り組んで頂くことで、これから不動産投資を始めたい初心者だったとしても、失敗したと感じるような物件を購入してしまう事態は防げるのではないか、と私は考えています。

どちらが正解かはあなたの状況次第

アパート経営、マンション経営のメリット・デメリットや向き不向きなどについて、今回はお伝えしました。

文中でもお伝えしましたが、アパート、マンション、どちらを選ぶのが正解ということはありません。

あなたが不動産投資を行うことで、実現したいと思い描いている目標に近づくための手段としてあるのが、アパートでありマンションです。

それと合わせて、不動産投資は、購入してから長く続けることで失敗しにくくなる、長期投資の特徴も合わせ持っています。

だからこそ、所有していることで、あなたの気持ちが不安に陥ることなく、安心できる物件を選ぶことも大切です。

お伝えしたメリット・デメリットなどを踏まえて、あなたに合った物件を選び、失敗したと感じることなく、長く継続できる不動産投資のスタートをする一助として、参考にして頂ければ幸いです。

FPオフィスケセラセラ横浜
斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る

某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける

百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。

また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。

【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント 

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