独り立ちして生活するようになると、毎日の生活で精一杯になり、なかなか貯金する余裕がないと感じる方も多いでしょう。
学校を卒業して親元を離れた方や、起業して独立された方など、独り立ちにもさまざまなケースがありますが、共通して実践できるポイントがあります。
収入が入ったら先取り貯金をする
私が最初におすすめしたいのは、収入が入ったら一定額を先に貯金してしまい、残りのお金で生活するという考え方です。
手元にお金が「ある」と思うと安心感が生まれ、つい「まだあるから大丈夫」と使ってしまいがちです。
多くの方が陥るパターンは「残ったら貯蓄する」と考えること。
お金は使ってしまう魔力があります。

だからこそ、収入が入ったら先に貯金し、その分は「なかったもの」と考えて生活することが重要です。
先取り貯金の目安
貯金額は収入の10%程度を目安にするのがおすすめです。収入が30万円なら3万円、20万円なら2万円という形で割合を決めると、無理なく継続できます。
定額で決めてしまうと、収入が少ない月に負担が大きくなってしまうことがあります。割合で決めることで、収入の多い月も少ない月も先取り貯金を続けやすくなります。
支出を見える化する
収入の10%を先取りするだけでも難しい場合は、まず支出の現状を把握することから始めましょう。
- 家計簿アプリを使う
- 手書きのノートで支出を記録する
どちらでも構いません。
1ヶ月〜3ヶ月ほど記録を続けると、生活パターンや支出額が見えてきます。
項目としては、食費・交際費・携帯代・家賃・交通費・娯楽費などに分けると分かりやすくなります。
家計簿アプリなら自動で分類してくれるので便利です。

固定費を見直す
支出を可視化したら、次に固定費の見直しを行いましょう。固定費とは、毎月一定額を支払う必要のある費用です。
- 家賃
- 携帯代
- 保険料
支出の中で大きな割合を占めている固定費を下げることが、家計のゆとりを生むポイントです。
固定費を下げる例
- 家賃:住み替えやルームシェアを検討
- 携帯:格安スマホへの変更、プラン見直し
- 保険:現在の生活や年齢に合った内容に調整
固定費を下げることで、先取り貯金の余裕が生まれ、生活費の見直しもスムーズになります。
まとめ
- 収入が入ったら先取り貯金する
- 支出を目に見える形にして把握する
- 固定費を見直す
最初のステップとしては、まず「支出を目に見える形にする」ことから始めるのがおすすめです。
自分が何にどれだけお金を使っているのかを把握できれば、固定費の見直しや貯金割合の設定も自然に行えます。
独り立ちして生活する中で余裕がないと感じることもあるかもしれませんが、自分自身を客観的に見つめ直す時間を作ることが、今後の生活や貯金習慣につながります。

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斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る
某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける。
百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。
また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用と不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。
【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント
