サラリーマンが不動産投資を始めるには、何に気をつけ、何から始めればいいですか?

何のために始めるかの目標を決める!

不動産投資と株式投資などの金融資産への投資との1番の違い。

それは、融資を利用するかどうか、だと私は考えています。

物件の種類や価格によっては、現金だけで不動産投資を行う方もいらっしゃいますが、少数派だと感じています。

この融資を利用して不動産投資を行うという点とサラリーマンという立場は、非常に相性が良いと私は考えています。

本業で安定した収入があることが、副業である不動産投資への融資を受けるにあたっての安心材料として、金融機関はみなしてくれるからです。

だからこそ、今のサラリーマンの立場を利用して不動産投資を始めることを検討するのは賢明な判断だと思います。

ただ、不動産投資も、金融資産への投資と同じで、始める前には、「あなたの目標を考える」ことが大切です。

家賃という安定収入を得ることが目的であれば、
「何歳から、毎月いくら受け取れるようにしたいのか?」
ここを決めなければ、どういう物件を選び、考えていくかの軸が決められないからです。

家賃という安定収入を得るために、目標を決めるのが大事!

物件買いたい病に陥らないこと

目標が定まって、良い物件と巡り会えて購入し、不動産投資の一歩を踏み出せた。

空室が不安、借金が怖いなどと言いながら興味はあるのに実際の行動に移せない方と比べると、 その行動力、決断力は素晴らしいと私は感じます。

ただ、不動産投資を始めて間もない頃に陥りがちな症状として、「物件買いたい病」があると私は感じています。

私自身も、その症状に陥った経験があります。

自分の目標や目的があるにもかかわらず、物件を見て選ぶことが楽しくて仕方ない。
そのため、当初の目的や目標を忘れ、新たな物件を購入することが目的となってしまう

そんな症状だと捉えて下さい。

物件数は多い方が、いわゆる分散投資にもつながり、リスクを分散させることにもつながるという意味では良いとも思います。
ただ、不動産投資を始めた本来の目標を見失った状態で、購入することが目的化してしまうのは本末転倒です。

私自身、陥ったことがある症状なので、お気持ちはすごく分かるのですが、物件買いたい病に陥って、冷静に判断する気持ちを見失わないように気を付けて下さい。

冷静に判断する気持ちを見失わないのが大事

成果が出るまでには、時間がかかることを忘れない!

資産運用は、基本的に長期投資のスタンスで取り組むことが大切ですが、不動産投資は、成果が見えにくい投資対象の1つです。

融資を利用して不動産投資を行う場合、完済してはじめて、すべてが「自分の資産」と言える状態になります。

その点から言うと、入居者さんから受け取る家賃での返済と、自分で用意した資金を使った繰上返済を組み合わせながら取り組むことが多いです。

収入や資産状況にもよりますが、残債が減り、自分の資産と言える部分が増えてくるまでには、10年~20年という長い時間がかかる可能性が高いのが、不動産投資です。

不動産投資に関しても、NISAやイデコを活用した投資信託のつみたて投資と同じように、成果が目に見えて実感できるようになるまで、時間がかかる。だからこそ、長期投資のスタンスが大切だということ、忘れずに取り組んで頂ければと思います。

10年~20年という長期投資のスタンスが大切

関連ラジオ:「不動産投資、地元を選んでも大丈夫ですか?」

ラジオ音源「資産運用に不動産ってあり?あなたの疑問に答えます」>>

FPオフィスケセラセラ横浜
斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る

某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける

百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。

また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。

【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント 

| よくある質問一覧へもどる |