Nisaは暴落したら買い増ししたほうがいいと聞きました。危険でしょうか?

暴落の要因は何ですか?

「下がった時こそ、買い時!」

NISAを活用しながら、株式投資や積立投資を行って、情報収集をしていると、見聞きしたことがあるフレーズかもしれません。

資産運用を行う上で、同じ価値のある株式であれば、価格が少しでも安い時に買うことができれば、有利になることは間違いありません。

値上がりした時の利益を享受しやすくなりますし、配当金が同じであれば、価格が安ければ、利回りも高くなり、お得感を抱けるからです。

ただ、暴落=買い増しのチャンス、ではないと最初にお伝えします。

買い増しのチャンスかどうかは、暴落した理由も考えることが大切だからです。

(1)業績悪化や不祥事で、その企業の株式だけが暴落しているのか?
(2)外部環境が理由で、市場全体が暴落しているのか?

(1)の個別要因が理由での暴落であれば、買い増しは避けるのが良いと思います。その企業の先行きに対して悲観的に見ている方が多いことが理由の暴落だからです。

一方、(2)の外部環境が理由で、市場全体が暴落しているような場合は、買い増しのチャンスだと私は感じます。

個別の企業業績などが理由でなければ、市場全体が暴落した要因が落ち着いてくることで、遅かれ早かれ、株価なども元に戻ってくる可能性が高いからです。

暴落=買い増しのチャンスとだけ捉えずに、暴落の要因を考えてから判断することが大切!

未来を信じて託せるなら買い増しを!

前項で「市場全体が暴落している時は、買い増しのチャンス」と、お伝えしました。

とは言え、「全体が下がっている時に、買うのは、まだ下がるかもしれない、と思うと買えない」

というお気持ちになる方も多いと思いますし、実際にそのような声を耳にしたこともあります。

その時に私がお伝えしていること。それは、

「あなたは未来が明るいと信じられますか?」ということ。

投資という行動は、その言葉通りで、あなたの手元にある「資」金を「投」じること。

その資金を投じた先が株式であれば、その企業が成長を続けて、配当として還元を受けたり、値上がりした利益を享受できると思えるからこそ、その企業の株式を買うのだと思います。

そして、そのようにお金を、株式を通してその企業に託すことが、投資、ひいては、資産運用、資産形成だと私は考えています。

市場全体が暴落した時に買い増しするかどうか
=あなたがお金を投じる企業などが 成長していくと信じて託せるかどうかが判断基準

買い増しし過ぎにはご注意を!

成長を信じて、お金を託せる先だから、暴落を機に買い増しをするのは、賢明な判断だとは思います。

ただ、気を付けて頂きたいことは、暴落して、安く買えるからと言って、買い増しし過ぎないこと。

資産運用、投資に興味を持ち、投資を続けることは、あなた自身を経済的にも守ることにもつながるとは思いますが、買い増しし過ぎて、今の生活や楽しみに使うお金まで 投じてしまっては本末転倒です。

資産運用、投資は、あくまでも今すぐ使わないお金を、未来のリターンを信じて託す行為です。

将来の備えのために、今の楽しみを少しだけ後に回す行為だとも言えます。

未来が経済的にラクで、楽しみな想いでいたいという気持ちは分かりますが、今、目の前の生活、日々の楽しみを犠牲にしてまで投資は行うものではない、ということです。

暴落して、価格が安くなった時に買い増ししたい気持ちは良く分かりますが、その際には、今の生活にしわ寄せが生じないか、今の楽しみを犠牲にしていないか。

その点も意識して、今使うお金、未来に託すお金のバランスを考えた上で、行って頂きたいと思います。

関連ラジオ:「株って、いつ買えば良いの?」

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斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る

某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける

百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。

また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。

【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント 

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