何のために始めたか。初心を思い出しましょう!
2024年から始まった新NISA。
始めたばかりということなので、新NISAのスタートをきっかけに、資産運用、資産形成を始められたのかもしれません。
株式市場などは、企業の業績に限らず、その時々の出来事、要人の発言などで、上がり下がりを繰り返す場だと私は捉えています。
2025年4月にアメリカのトランプ大統領が相互関税の導入を発表したことを機に、株式市場が暴落し、投資は怖い、と落胆されたのかもしれません。

株式などの資産残高を見て、マイナスの含み損状態を目にすると、目を背けたくなる気持ちも分かります。
ただ、そんな暴落して、マイナスになった時に思い出して頂きたいことは、「あなたが、何のために資産運用、資産形成を始めたのか」という初心です。
「資産運用を始めた目的は何ですか?」
「資産運用の目標として意識したのは、今から何年後ですか?」
歴史を振り返っても、相場は上がり下がりを繰り返すのが常です。
今は、暴落してマイナスを目にして、気持ちが萎えているかもしれませんが、長期のスパンで見れば、一時的なことです。
今最初にできることは、
あなたが資産運用を始める時に意識した目標を思い出すこと。
暴落の要因は何ですか?

次にできることは、「今回の暴落が、なぜ起きたのか?」を考えてみることです。
このように伝えると、
「専門家じゃないし分からない・・・」と言われるかもしれません。
ただ、そんな心配はなさらないで下さい。
あなたが確認することは、新聞やニュースで 取り上げられていることに目を向けてみることだけです。
確認する点を大きく分けると、
「市場全体が下がっているのか?」それとも
「特定の銘柄、業種だけが下がっているのか?」という点です。
例えば、新聞の株価面を見て、個別銘柄、業種問わず、マイナスになっているならば、市場全体が下落していることを意味します。
2025年4月に起きた暴落は、まさにこれに該当するのですが、このような時であれば、慌てふためく必要はありません。
外部環境が要因で、市場の参加者が不安がっているだけで、個別の企業が、何か不祥事を起こしたり、業績が下がったことで暴落している訳ではないからです。
つまり、外部環境がある程度落ち着き、方向性などが見えて不安が解消されれば、いずれ元に戻ってくるというイメージです。
慌てふためいて売却することなく、そのまま資産運用、資産形成をやめずに続ければ良い。
一方、もし個別銘柄や業種だけが下がっているのであれば、その銘柄や業種の株式などは、早目に手放した方が良いかもしれません。
株価は、先行きを市場参加者がどう見ているかを現わしている指標です。
個別の企業だけが暴落しているならば、その企業の先行きに危うさを感じている方が多いことの現れなので、損失には目をつぶってでも、早目に手放すのが良いかもしれません。
長期・分散・積立投資を続けるのが王道!
株式市場などで暴落の場面を目にすると、不安な気持ちになるのは良く分かります。
特に、そのような経験があまりない場合であれば、なおのこと、どうすれば良いか分からない、というお気持ちにもなるのかと思います。
ただ、そんな時こそ冷静に、慌てふためくことなく、
「全体が下がっているのか」
「個別企業だけが下がっているのか」を確認するようにしてください。
全体が下がっているのであれば、極論、あなた自身でどうこうできる話ではありません。

相場の暴落や上昇に一喜一憂する傾向があなた自身にある、ともし感じたのであれば、NISAのつみたて投資枠を利用した、投資信託のつみたてを継続して行うことが、精神衛生上も良いのではないか、と私は考えています。
まとめ

私自身も、上がり下がりに心が動き、疲労感を味わうのは嫌なので、金融資産の投資、運用に関しては、投資信託のつみたて投資をメインに行っています。
だからこそ、下がっても不安な気持ちになることなく、むしろ暴落した時などは、
「安くなってたくさんの量を購入できるから嬉しい!」
そんな気持ちになったりもします。
ぜひ、暴落した時は、最初の目標を思い出してください。
そして暴落の大きな原因を確認しながらも、長期のつみたて投資をやめずに継続することが、あなた自身でできる大切なことではないか、と私は考えています。
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斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る
某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける。
百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。
また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用と不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。
【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント