新NISAで積み立て投資を始めました。利益を出すには何をしたらいいですか?

利益を出そうと意識しないこと!

資産運用、資産形成を始めると気になることの1つに「利益が出ているかどうか」があります。

NISAを活用しながら、株式や投資信託を保有した後、証券会社の口座を見れば、日々価格が表示されるので、自分の資産がプラスなのかマイナスなのかが一目で分かります。

運用がうまくいっているかどうかを把握する上で、収支がプラスかどうか、気になる気持ちはすごく良く分かります。

ただ、日々の値動きを見て、今日はプラスとかマイナスという数字を見て、一喜一憂するのは、止めておくのが良いと私自身の経験上からも感じます。
日々の値動きを見ることで、例えばマイナスな日が続いたりすると、気持ちも落ち込み、ネガティブな想いで精神的に疲れてきてしまうと思うからです。

そのため、逆説的な言い方になりますが、

積み立て投資で利益を出したいと思うのであれば、利益が出ているかどうかを意識しないこと。

日々の値動きを忘れるくらいの気持ちで、続けることが、大切なスタンスではないか、と私は考えています。

下がった時にたくさん買うこと!

先程、日々の値動きを忘れることが大切とお伝えしましたが、長い目で見て利益が出るようにするために、意識しておくのが良いことを1点だけ伝えます。

それは、相場が下がった、とニュースや新聞で報じられている時期に、少しでも多く買うことです。

積み立て投資は、毎日、毎週、毎月などあなたが決めた一定の日に投資信託を買っていくことがメインになります。
相場の上がり下がりに関係なく、一定金額を買い続ける、ドルコスト平均法というやり方で取り組むことが王道です。

ドルコスト平均法は、値が下がった時には多くの量を買うことができ、値が高い時は少ない量を買って、取得する価格をならす効果があります。

つまり下がった時に、量を多く買うことができると、その後値上がりした時に利益が出やすくなる、というイメージです。

そのため、基本はドルコスト平均法の効果を享受する積み立てを行いながら、「ここは相場も下がって、価格が下がっているな」ということに気が付いた時は、「量を多く買えるチャンス!」だと思って、スポット的に購入するということを意識してみて下さい。

下がった時に買うのは、不安で気が引けるかもしれませんが、長い目で見て値上がりした時に利益の恩恵を受けるためには、下がった時に多くの量を買えるかどうかが、ポイントの1つでもあると私は考えています。

農林業のように、ゆっくり、じっくり、年数をかけて育てるイメージで

アメリカの著名投資家、ウォーレンバフェットさんも語ったことがあるのですが、資産運用、投資は農業に例えられることがあります。

種を蒔いて、芽が出て、枝葉を広げて、実がなって収穫できるまでは、時間がかかり、困難に見舞われることがあります。

そのプロセスを経て、時間をかけて丁寧に育てれば育てるほど、立派な実が育ち、美味しい作物を手にすることができる、というイメージです。種を蒔いたからと言って、すぐに実がなることはありませんよね。

投資、資産運用、積み立て投資もこれと同じです。
最初は少額かもしれませんが、毎月一定額の積立を継続する。

その途中には値が上がる時もあれば、嵐のような暴落に見舞われる時もある。

ただ、相場の状況に左右されず、残高を積み上げ続けることで、10年、20年スパンで見た時には、ひとかどの資産として積みあがり、結果的にその恩恵は、それまで継続して積み立てを行ったあなたにリターンとして返ってくる。

このリターンが作物でいう所の実にあたります。
積み立て投資の利益や成果を実感するまでは、長い年月がどうしても必要です。それを信じて、

積み立て投資をやめずに続けられるかどうかが、あなたの資産が増え、利益が産まれるかどうかにつながってくる。

私はそのように考えています。

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FPオフィスケセラセラ横浜
斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る

某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける

百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。

また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。

【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント 

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