積立投資は、長期的に考えてといいますが、長期ってどのくらいの期間ですか?

寿命がくるまで

長期投資の「長期」ってどのくらい?と聞かれれば、私は「寿命まで」と答えるようにしています。
人間生きている限り、多かれ少なかれお金を使いながら生活を積み重ねていきます。

投資、資産運用と言う点からは、ある程度の年齢になったら止めることを検討するのが良いと言われたりもしています。
ただ、これには個人差が大きいと思います。

投資の神様と称されているウォーレンバフェットさんは、90歳を超えた今でも、現役のプレーヤーとして市場と向き合われています。

安心して、お金のことで悩まない生活を送るための手段の1つとして、つみたて投資含めた運用は行うものだと思います。

そのため、どのくらいの期間、資産運用を続けたいか、というあなたのお気持ちとの兼ね合いで、長期の考え方も変わります。ただ、新NISAになってからは、非課税の期間が一生涯とされたことなども踏まえて、ここでは再度、寿命がくるまでが、長期投資の期間だと伝えたいと思います。

思い立ったが吉日!

寿命がくるまで、つみたて投資をするの?
もしかしたら、あなたはそのような気持ちになられたかもしれません。
もちろん、寿命がくるまで必ずしも続ける必要はありません。

ただ、つみたて投資含めて、資産運用を行う理由の1つに、「購買力を保つ」ということがあると私は考えています。

つまり、インフレなどの物価上昇に伴って、手に入れたいモノが買えなくなる、あるいは受けたいサービスを受けられなくなるような事態を回避するために行うのが資産運用の役割でもあるということです。

そして、インフレなどの事態は、いつ、どのようなタイミングで訪れるかは分かりません。

だからこそ、思い立ったが吉日ではないですが、モノやサービスと交換するというお金の役割を維持するために、今から寿命がくるまでの長期投資を続けることが、あなたの身を守ることにもつながると私は考えています。

時間を味方につけることの意味

つみたて投資含めた資産運用は、あなたの購買力を保つために寿命がくるまで行うのが良いとお伝えしましたが、そのために大切になってくるのが「時間」や「期間」です。

例として、毎月2万円のつみたてを、年利3%の成果を目指す投資信託で行ったとします。

この場合、つみたて投資を始めてから、

10年後は約280万円。

20年後は約660万円。

30年後は約1,160万円。

40年後は約1,850万円、という資産残高になることが見込まれます。

単純に年数が2倍になったから、資産残高も2倍ということにはなりません。これが複利と言われる効果です。

時間を味方につけることで、資産が雪だるまのように大きくなっていくというイメージです。

このことからも分かるように、つみたて投資は長期で継続すればするほど、あなたの資産を殖やしてくれます

相場なので、タイミングや状況による上がり下がりはありますが、長く続ければ続けるほど、購買力を保ちやすくなるのです。

だからこそ、先の長い話に感じるかもしれませんが、つみたて投資の長期には、新NISAと同じように期限をもうけず、寿命がくるまで続けるくらいの気持ちで、コツコツと行うのが良いのではないか、と私は考えています。

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斎藤 岳志 >>プロフィールをもっと見る

某百貨店に3年ほど勤務。色々な方との触れ合いを通じて、サービス・接客・対人関係の基礎を身につける

百貨店在職中に、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、資格取得をしたことをきっかけに、数字を扱う仕事に興味がわき、転職して、経理・税務という職種を経験。自身の強みとなっている。

また、プライベートな部分でも、株式投資に始まり、信用取引や商品先物取引、投資信託やFXなど、投資と名のつくものはだいたい経験し、その経験を経てくる中で、一番自分の性格とうまの合った不動産投資を2007年にスタートして以来、自分の資産運用に関しては、中古マンション投資を中心に金融資産の運用不動産を組み合わせたバランスを意識して取り組んでいる。

【所有資格】
CFP
相続診断士
終活アドバイザー
資産形成コンサルタント 

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