不動産投資はワンルームが成功しやすいと聞きました。成功率は実際のところどのくらいでしょうか?
成功って何でしょうか?
ワンルームの成功率というご質問ですが、何を持って成功と捉えるかは個人差があります。
ワンルーム10部屋保有することが目標の方もいれば、
月に20万円前後の副収入が得られる3~4部屋が目標の方もいらっしゃいます。
最初にあなたにとって、どういう状態になれることが理想(=目標=成功)と思うかを、考えてみて下さい。
ワンルームは失敗しにくい!
先程お伝えしたように、成功にはそれぞれ違いがありますが、
失敗という点から捉えると、不動産投資で避けたい状況という点から思い浮かびやすいかと思います。
不動産投資で避けたい状況は、
(1)空室が長引き、支出がかさみ、自己資金での補填が厳しくなる
(2)現金化したいと感じた時に、買い手が見つからず売却しにくい
ではないか、と私は考えています。
その点で、ワンルームが失敗しにくい理由は、
(1)不動産の中でも売買価格が抑えられているので、買いやすく売りやすい
(2)利便性を感じられる場所の部屋を保有していれば、空室期間が長引きにくい
(3)異なる場所に分散して複数部屋持つことで、リスク分散をしやすい
これら3点があげられる、と私は考えています。
実際、幣事務所は2023年8月で開設から10年の節目を迎えましたが、
この10年の中で、サポートさせて頂いたお客様の中で、
「失敗した・・・」
「やらなければ良かった・・・」
のように、ネガティブなお気持ちを口にされた方は0人です。
私自身も2007年から継続していますが、不動産投資、ワンルーム投資をやめようと感じたことは、一度もありません。
失敗したと感じていない人が、私自身含めて0人という点を踏まえると、
失敗0%、裏返せば100%成功と言えるかもしれません。
ワンルームであれば、何でも良い訳ではない!
ここまで、ワンルーム投資が失敗しにくい理由を
お伝えしてきましたが、避けた方が良いワンルームもあります。
それは、新築のワンルームです。
購入目的が「節税」や「相続対策」などであれば話は変わりますが、
純粋な投資目線で考えると、家賃収入よりも、
毎月の経費やローンの返済額が上回るケースが多いと感じます。
その結果、キャッシュフローがマイナスの状態が続き、
「思っていたのと違う・・・」
という想いになったり、
「売却しようとしても、売却価格がローンの残債を下回っている」
というケースも多く、売るに売れない状態に陥ってしまう可能性があります。
こういう事態に陥らないためにも、最初に
「何のために購入するのか?」
「あなたの目的な何なのか?」
という点を考えておくことが、失敗しない秘訣だと私は考えています。
著者プロフィール

斎藤 岳志(さいとう たけし)
FPオフィス ケセラセラ横浜 代表。
中古マンション賃貸経営・不動産投資・マンション購入に本気で取り組む方へ、
誠実な不動産サポートをいたします。
●所有資格:CFP 相続診断士 終活アドバイザー
●著書:
老後が不安……。貯金と年金で大丈夫ですか? (現代書林)
FP大家だけが知っている 資産形成に中古ワンルームを選ぶと失敗しない理由(合同フォレスト)