ブログ年金と不動産投資の組合せが、人生100年時代に良いと考える理由
人生100年時代、という言葉。
言われ始めたのは、いつ頃だったかな?と感じるくらい、だいぶ馴染んできたように感じています。
健康寿命と資産寿命、という言葉があるように、幸福感を抱きながら長生きするためには、
「健康」と「お金」両面の充実が必要だと私は考えています。
私は、ファイナンシャルプランナーなので、「お金」面から、人生100年時代のサポートをさせて頂くことを使命と考えております。
その中で、幣事務所がメインでお受けしている相談は「不動産」。
中でも、「不動産を使った資産形成」いわゆる「不動産投資・大家業」
の点から見た、人生100年時代のお金とのかかわりをお伝えします。
不動産投資、大家業をはじめたい理由には様々ありますが、「将来の年金が不安だから備えたい」という声を聞くことが多いと感じています。
マスメディアなどを通じて「年金制度は破綻する」「年金はもらえないかもしれない」というような話題が取り上げられることが理由かもしれません。
たしかに、いわゆる今の現役世代が年金を受け取るタイミングでは、受け取れる年齢があがるかもしれません。
受け取れる金額も、見込みより減るかもしれません。
そのようなネガティブな可能性はあるかもしれませんが、少なくとも、「まったくもらえない」という可能性は限りなく低いと私は考えています。
財政再検証などを通じて、国が制度として維持していくように努めているからです。
そこで、最初に「ねんきん定期便」などを通して、「あなたがもらえる年金の可能性はいくらか?」
を、確認してもらうようにしています。
ここでは、老後に受け取れる、いわゆる年金について話しますが、
国から受け取れる、公的な老後の年金は、あなたが死ぬまで受け取れる、一生涯の終身年金だからです。
つまり、老後の収入のベースとして、まずは公的な保障があることを確認して頂くのです。
その公的な年金収入と、老後の支出見込みの差額を、不動産からの賃料収入で補えるように、物件を持つ目標にする、という考え方が良いのではないか、と私は考えています。

私が自分でもメインで行っている区分マンション大家の場合、立地や築年数などによる差はありますが、ローンを完済した後は、平均すると、1部屋当たり5万円~7万円くらいの手残りになります。
年金にプラスで月に20万円前後受け取れるようにしたい方の場合、目標は、3~4部屋になる、という具合です。
空室が発生する時期もありますが、人が集まるエリア、住みたい街などでランキングに入るようなエリアや街を選んで物件を保有していれば、
長く見ても、2~3ヶ月以内には、入居者さんに選んで頂ける可能性が高いと思います。
私自身、これを書いているタイミングでは、約15年、区分マンション大家を続けていますが、その間で、空室になった期間は、最長でも2カ月弱です。
ありがたいことに、2カ月以上空室が続いた部屋は、今の所ありません。
仕事や夢や希望を持って、都市部へ出てくる人の数は、コロナ禍を経ても減ることなく、いわゆる若年単身者層(中心は20代)の、東京や横浜など都市部への転入超過は続いています。
そう考えると、公的な年金や不動産からの賃料収入は、途切れる可能性が低く、人生100年時代にあっても、安定的な収入源として見込んで良いのではないか、と私は考えています。
老後2,000万円問題と言われる話題が、数年前に世間をにぎわせました。
老後に備えて、金融資産を2,000万円貯められたとして、もし毎月10万円使っていくとしたら、どのくらいの期間、保てるでしょうか?
答えは、200カ月、約17年です。
金融資産を貯めることも、資産形成、資産分散という意味合いで必要です。私自身、イデコやつみたてNISAなどは活用して備えています。
ただ、金融資産だけの場合、老後に使おうとする場合、取り崩す必要があります。
もちろん、使うために運用して資産を築いた、とは思うのですが、残高が減っていくのを見ると、不安な想いが湧くのではないか?と私は考えています。
その点、換金性は悪いですが、不動産の場合、目に見えて残高が減るようなことはなく、入居者さんがいて下さる限り、毎月一定金額が定期的に入ってくる仕組みを作ることができるのです。
これが、私が公的な年金と不動産の組合せが、人生100年時代において、お金の不安を和らげながら生活するのに良いと考える理由です。
あなたは、どう思いますか?