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ブログ不動産投資は儲かるの?と聞く人が見落としていること

 

 

「どれを選ぶのが、1番良いと思いますか?」

 

資産運用や資産形成に関する、セミナーをした時のこと。

考え方などと合わせて、方法についての説明もすることがあります。

「株式」「債券」「投資信託」「外貨」「不動産投資」など、それぞれのメリットやデメリットをお伝えする、というイメージです。

 

この説明をした後、聞かれることが多いのが、冒頭の質問です。

 

どれを選べば良いか?は、あなたの考え方や目標、想いなどを聞かないと分からないので、どれが良いかは、個別にお話してみないと分かりません。」

 

と、その時はお答えするようにしていますが、この質問の言外にあるのは、

 

「(私は手っ取り早く儲かるものにお金を投じたいのですが)どれを選ぶのが、1番良いと思いますか?」

 

という、ニュアンスが込められているのだな、と感じることが多いです。

 

お金を殖やしたいからこそ資産運用に取り組みたい。

 

その気持ちは、すごくよく分かります。

ただ、この「儲かる」という視点で資産運用を考えている人が、見落としていることがあると私は感じています。

 

それは、「投資」と「投機」を、理解せず、短期的な視点で考える傾向がある、ということです。

 

この「儲かる」という人が注目しているポイントは、何でしょうか?

 

 

それは、「お金の損得」「価格の変動」です。

 

資産運用を、損をするためにする人はいませんから、お金の損得を意識しない訳ではありません。
ただ、投資を「儲かる儲からない」の視点で考えている人は、目先の損得や値動きに一喜一憂する、「投機」として資産運用を捉えている人です。

 

それが、スタンスに合うのであれば良いのですが、資産運用、資産形成に取り組む方は、昼間本業の仕事などをしながら行うことが多いです。

 

 

株式市場などの相場は、基本的に日中のお仕事の時間帯に動いているので、「儲けよう」という視点で投資に取り組む人は、本業のお仕事などをしていても、
「値動きがどうなっているのか?」と気持ちが落ち着かないのでは?と私は感じます。

20代の頃、実際そのような体験をしていた過去が私にはあります。

 

その過去の体験から教訓を得て、今は不動産投資やイデコ、つみたてNISAなど価格の値動きに捉われず、心穏やかに過ごせる運用方法を選んで、私は取り組んでいます。

 

中でも、私が好きで、ご相談を承るメインにしているのが不動産ですが、セミナーなどの集まりに顔を出すと、

今でも「不動産投資は儲かるのですか?」と聞かれることが、あります。

 

不動産の場合、株式市場のような、一目瞭然の相場的なものはないので、価格面を意識することはあまりないですが、「儲かる儲からない」の視点で捉えている人は、
「買った値段を基準にして、そこから損をしたくない。」

という価格面を中心に、不動産投資を捉えている、ということです。

 

この買った値段を基準にして考える、ということが間違いだとは言いません。

ただ、不動産投資に取り組む人の多くは、「将来に向けて、安定した賃料収入を手に入れること」を目的にしている人が多いです。

 

30年近く前のバブル景気の時代とは違い、今は、買った不動産を、ある程度短期間で売却して利益を得ようとする、というのは、プロの方でも難しいのではないか、と私は感じています。これは「投機」です。

 

一方、永く継続している上場企業とかでも、本社以外に、不動産を所有していることがあります。
そのような会社は、不動産からの賃料収入が、本業が落ち込んだ時に助けになってくれた、という話を聞いたり読んだりしたことがあります。

これが「投資」です。つまり、不動産がもたらしてくれる安定収入に感謝する時、

その不動産をいくらで買ったのか、を意識することは、ないのです。

 

資産運用、資産形成に不動産を取り入れることのメリット、その良さを実感できるのは、この「投資」視点に立った、後者のような場合ではないか、と私は思います。

 

そこを目指して、融資を受けて購入する場合は、繰上返済を行うなどで、少しずつ手取りであるキャッシュフローを増やしていく。
残債は、受け取る賃料の中から、入居者さんに毎月元本の返済を協力してもらいながら、あなた自身の資産を、コツコツとふやしていく

 

地道で歩みの遅いカメのような運用スタイル。これこそが、不動産投資、だと私は考えています。

 

そして、不動産投資は、儲かる儲からない、という短期的な視点、買った値段を基準にして考える投機的な視点で取り組むものではない、とも私は考えています。

2022年02月07日