ブログ不動産投資、1人では続けない方が良い理由。
「資産運用の話題は切り出しにくい・・・」
友人や会社の同僚などと、資産運用など、お金のことを話題にするのははばかられる、
という方は、まだまだ多いように感じます。
真面目にコツコツと働いて、お金は貯めていくことが美徳、
投資してお金を儲けるのは良くないというような感覚が、
日本にはまだ残っているからではないか?と私は思います。
ただ、自分で勉強し、気づいて行動を始めている人は、着実に増えています。
イデコやNISAの口座数が増えていることも、その一因ではないか、と感じます。
その中で、不動産を使った資産形成に興味を持つ方も一定数いらっしゃいます。
そんな、不動産を使った資産形成である不動産投資に興味を持った方に、私から伝えたいことがあります。
それは、「不動産投資は、決して1人で続けない方が良いですよ」ということ。
株式投資のような金融資産の運用と大きく異なる点が、不動産投資にはあるのです。
どういうことか?
株式投資は、極論を言えば、自分ひとりで会社の決算書を調べて進める、ネット証券でクリックして注文を出すなど、
他の方と話しをしたり、関わりを持たずとも、行うことができてしまいます。
一方の不動産投資は、そうはいきません。
関わる存在がたくさんいますし、そういう存在の助けを借りることが、不動産投資、大家業を継続する上では、大切だと私は考えています。
いくつか例をあげてみます。
物件を購入する際には、不動産会社の担当者との接点が必要です。
購入するには、物件を売りたいという存在と出会う必要があります。
購入前には、説明を聞いたり、資料を取り寄せてもらって確認することなどが必要になってきます。
場合によっては、公的な書類を確認するために、役所の方との接点を持つケースも出てきます。
現金で購入する方でない限り、融資を利用します。
そうなると、今度は、金融機関の担当者との接点を持つことになります。
金融機関の担当者は敵ではありません。
むしろ、あなたにお金を融資できれば、利息収入を得られるので、貸せるなら貸したいという想いがあるとは思います。
ただ、「あなたに貸して、約束通り返してくれるかどうか」という審査は慎重にしなくてはならないため、無制限に、誰にでも貸せるわけではない、というのが、正直な所ではないかと思います。
融資の審査も通って、購入に向けて動き出すと、火災保険への加入も検討する必要があります。
そこで接点を持つのが保険会社や保険代理店の方です。
何か起きた時の、万が一の備えは、しておいた方が安心だと私は考えています。
あなたに所有権が移転する、となったとしても、契約書だけでは、対外的に、本当にあなたの物件なのかどうか、証明することができません。
そこで登場するのが、司法書士の先生です。
登記簿謄本に、所有者があなたに変わったこと。
それと合わせて、融資を受けたのであれば、お金を借りていることの記録がされます。
そして、登記識別情報(いわゆる権利証)があなたの手元に届きます。
購入して所有した後も、借りてお住まい頂いている入居者さんとのやりとりをあなた自身で行わない場合、賃貸管理会社へアウトソースすることになります。
入居者さんや物件に不具合や問題などが起きた場合、最初の対応が大切になりますが、
その初動を、専門家に依頼することができます。
賃料の3%とか5%は毎月支払いますが、対応に慌てふためかないためにも、私は信頼のできる賃貸管理会社と接点を持ち、アウトソースするのが良い選択ではないか、と考えています。
その他、毎年の不動産収支をまとめて申告する際に、あなた自身で対応が難しければ、税理士の先生にお願いすることになりますし、
法律的な面でのトラブルが生じた場合には、弁護士の先生の助けを借りることにもなります。
上記のように、不動産投資を行う場合、様々な場面と巡り会うことになります。
これが、1人では続けない方が良いと私が伝えたい理由です。
より正確に言えば、1人ですべてを行おうとするのは、手間と時間がかかり、かなりの負荷がかかることになるので、
任せられる所は任せた方が、長く続けられるのではないか?
そうすることが、結果として、不動産投資、大家業が、長期的にうまく進む秘訣ではないかと私は考えていますが、あなたはどう思いますか?
もちろん、すべてアウトソースする必要はありません。
あなたが好きで、自分で取り組みたいと思うこと、できることに関しては、自分で経験を積んで頂ければと思います。
その判断をすること。
何を任せて、何を自分でやるかを決めるのも、不動産投資、大家業の楽しみでもあると私は考えています。